2月、3月と政府が主導する形で国際競争力を確保するための政策を立ち上げた。
今まで日本企業は、技術的に優れたものを持っていながら、国がセールスに殆ど無関心であったため、折角優れた技術を有していながら、国際競争に競い負けしている事例が近年多数みられた。
ベトナムの原子力発電所建設でのロシア政府の強力なサポートにより、ロシア企業に惨敗、アブダビでは韓国に敗退、鉄道でも新幹線を有していながら国債入札に競い負けといった事象が続いていた。
この度、国が中心となって海外原発受注窓口となる新会社を原発各社と共同出資で設立し、ベトナムの第二原発受注に向かって動き出す組織を立ち上げた。
また、国際的にはドイツと日本にしかない重粒子線がん治療法をアラブ諸国や、中国、フランス等に順次協定を結んで技術供与することが表明された。
また、グリッド電力管理装置分野においても、国際標準化を提案していくとのことである。いままで、日本の技術はガラパゴスと言われており、国内での激しい競争に目を奪われ、海外に目を向けた戦略がなさ過ぎると言われ続けてきた。
今回の政府発表は、旧政党の時代には最近例を見なかったことであり、今後多くの分野で、今回のような政策を立ち上げて欲しいと同時に、地球温暖化対策上も、原子力発電は最も有望といわれており、より安全な原子力発電装置と、運転管理を確立して、温暖化防止に役立って欲しいと願うものてある。
- Newer: ISO崩壊?
- Older: 2010.02.28 偽装問題における報道のあり方に疑問?