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2009.07.12 合意に至らなかった温暖ガス削減目標

  • Posted by: 岩田美知行
  • 2009年7月11日 22:04
  • 環境

TS3J0078.jpg 今回イタリアのラクイラでG8+主な新興国が参加しての主要経済国フォーラムが開催された。今回のフォーラムのテーマはポスト京都議定書に向けての温暖ガス削減目標の設定が最大のテーマであった。
 主要経済国フォーラム前に開催された、先進国8ヶ国会議では2050年時点で先進国は1990年代または、より最近の複数年と比較して2050年までに温暖化ガスを80%以上削減する事に合意し、新興国の参加を促したが、新興国との合意を得られず、変わって出された目標は2050年時点で産業革命以前の水準から温度上昇を2度以内に押さえるという方針に変更され採択された。初めて、先進国、新興国共に合意に至った目標である。
 異常気象や、浸水、氷河減少、南極・北極の氷床の減少など、温暖化の影響は既に生じていることを鑑みると、世界一・二の温暖化ガス排出国となった中国、インドを巻き込んだ野心的な温暖化ガス削減目標に合意を得、具体的な削減に向けて世界規模での取り取りを開始しなければ、子孫の未来において取り返しのつかない事態となる懸念が大きい。
 確かに、各国それぞれの経済問題を抱え、かつ、昨年のサブプライムを原因とした世界経済の急激な悪化により未来に向けての環境対応どころではないとの、政治家のおかれた状況も分からなくはないが、映画のテーマとして取り上げられる「地球滅亡」が地球外生物の侵略というあくまでも娯楽であるものの、温暖化による地球環境の崩壊による「地球滅亡」は、これからの一世紀を考えると決して絵すらごとでは済まされない現実的課題と思っているのは私一人であろうか。一日も早く具体的な削減目標の合意に達し、英知を傾けて温暖化ガスの取り組みに入って欲しいものである。

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