昨日トヨタが表明したところによると、今後数年でハイブリッドから、EV車、燃料電池車等環境対応車の開発と量産に全力を挙げるとの方針発表があった。
鳩山首相の温暖化ガス25%削減を受けて、大手の企業が本格的に温暖化対策戦略を表明したことは注目に値する。まだまだ、産業界では温暖化ガス削減25%に対して後ろ向き発言が続いているなかで、日本を代表するトヨタの発言が、他の組織に良い効果を生むことを期待したい。
以前のブログでも記載したが、現在の主要な商品で発明後今日まで一度も基本的な構造が革新されなかったものは車のみである。そのような意味からも車が生まれて100年という時間軸の中で、内燃機エンジンから化石燃料を使用しない革新的な車の構造に大きく変化することは車産業のみならず、電機産業、社会的インフラ産業など幅広い産業構造の変革がなされるものと考えられる。
日本では、環境対応のための基本的技術は相当なレベルに達しており、環境技術面で世界の先端を走ることが、金融危機や、物づくり大国として中国との競争力低下など現在の閉塞状態に陥っている日本経済の再浮上、産業面での国際競争力向上のKeyになるものと確信している。
まずはトヨタに、世界一の環境車メーカとしての地位を確立するよう頑張って欲しいものである。
- Newer: 2009.10.11 秋本番
- Older: 2009.9.26 環境保全と産業振興