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中堅・中小企業の内部統制整備

中堅・中小企業における内部統制の主眼

 製造リスク、法的リスク、不正リスク、災害リスク、市場リスク、激しくなる国際競争など中堅・中小企業を取り巻く環境は過去と比較しても例をみないほど、厳しいものとなっております。売上拡大が社内の問題を隠してきた時代と異なり、管理の精度が厳しく求められる時代、つまりプロの経営が要求される時代となり、社内のリスクを洗い出して対応を図る内部統制は、その代表的な手法となります。
2008年4月から上場会社に適用された「財務報告にかかる内部統制の評価及び監査の基準:一般的にはJ-SOX法」といわれる内部統制制度は、アメリカのUS-SOXを基本概念として構成されたものであり、整備と運用にかなりの時間と、お金がかかっていいます。この基準が発効された目的は主に公表財務諸表の信頼性確保に主眼があり、財務報告を信じて投資家が投資をする以上仕方ないものと思われます。
しかし、中堅・中小企業においては、大半の投資家がオーナーあるいは限られた人達であり、内部統制整備の主眼は株主というよりは、企業自体の健全な維持と継続のためといって過言ではありません。このように大企業と、中堅・中小企業の内部統制には対象の違いがあることから、おのずと仕組みも変わるものと思われます。

中堅・中小企業における内部統制整備支援内容

自社の組織風土を分析する

  • 自社の組織風土を分析し、不正が起こりやすい風土となっているかを判断いたします。
  • 各種の規定類の整備状況、利用状況を確認し、全般的な管理状況を判断します。

自社の経営全般リスクの洗い出し

  • 自社の経営上におけるリスクを様々な手法を用い洗い出します。

業務上の不正のリスク洗い出しと手順のフローチャート化

  • 自社の重要な業務をフローチャートに記載し、その中で不正や、重大な誤りを生じやすいポイントとコントロールを明らかにします。

課題の順位付けと対策案の作成

  • 上記から抽出された課題に対して、どこから改善を始めるべきかの優先順位を設定し、対策案を作成します。

内部統制運用支援

 内部統制は、各種のルールを明確にし、改善対策をしただけでは完了したとは言えません。すなわち、決めたルールに従い活動を行うこと、更にモニタリングをきちっと行うことによって有効な内部統制となります。
 J-SOXでは、内部統制の整備が終わると、整備された文書が本当に実態を表しているかを確認するウォークスルーテストを実施し手続書自体を検証する。その後、不正や誤謬が起こりやすい個所に関して、きちっとモニタリングしているかを予め定めた方法に従い定期的に実証テストを行います。
 中堅・中小企業においてもここまでできれば理想ですが、ここまでできない場合には、年に数回は内部監査を実施することでも効果をあげることが可能です。 。

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