- 2011年2月 7日 12:15
不適合製品管理をテーマに、101108で書いた事例のその後
101108で書いた、鉄道に関する事例のその後です。今朝、久しぶりで6両編成の電車に乗りました。今朝は黄色いジャンパーを着た男性が前方に進もうとする乗客に注意を促すように立っていました。それに加えて、6両編成の車両が来るが、前方には停車しない旨の明瞭な放送がありました。(このブログを初めて読まれる方は、申し訳ありませんが、101108をお読みください。)
前回ブログに取り上げてからちょうど3ヶ月が経ったことになりますが、実は少し前から気になっていたことがあります。いつ頃だったのか、メモをとっていないので昨年末なのか今年なってからなのか定かではありませんが、「6両編成の時にはこの先には停車しない」ことを報せる看板が撤去されたのです。6両編成の車両が廃止されていないことはわかっていましたから、どうしてなのかな?と気になっていたのです。6両編成の車両は極めて限定されているので、わざわざその確認のために乗車する電車を選ぶことはせず、今日たまたま状況を確認できたわけです。
西武新宿線としては、明確な是正処置をとったのです。田中が駅員に伝えたことがきっかけなのか、他にも苦情が多かったのかはわかりませんが、確実な対策をとったのです。対策としては人手をかけたものなので(該当する車両編成のときだけ、駅事務室から離れたホーム先頭にでかけて注意を促すものなので)その間は本来の業務を実施できなくなるでしょうが、6両編成を将来は廃止する計画があって、それまでの期間だから、という理由もあるのかもしれません(勝手な推測です)。
9001規格の8.5.2項では、「不適合の再発防止を確実にするための処置の必要性の評価」という表現で、複数の対策案が考えられることを前提に、その中から組織が最適と考える対策を(財務面を含めて必要となる資源、実行の容易さ、対策の確実性、実施期限等、複数の要素を検討した上で)選択することを勧めています。
顧客(乗客)の立場では、よい選択だったと判断しています。西武新宿線に敬意を表したい気分です。
- Newer: アラサー、アラフォー 110214
- Older: 9001認証に対して期待される成果 110124