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謹賀新年 110106

  • Posted by: 田中 昇次
  • 2011年1月 6日 18:19

あけましておめでとうございます。
新年を新しい事務所で迎えました、今年もよろしくおつきあいの程お願い申し上げます。

昨年、日本はいろいろな荒波に翻弄されました。中国船が尖閣諸島に侵入した、ロシア大統領が国後島に足を踏みいれた、円高が続き株価の低迷が継続した、元幹事長が国会の招致に応じない、TPPに参加するのかしないのか、等々、内政も外交も「コントロール」ゼロの状況が続きました。

2011年(平成23年、辛卯)が良い年であることを祈りますが、新年だからといって明るい話が待っているわけではありません。今年も荒波はいろいろな形で押し寄せてくるでしょう。それに敢然と立ち向かうべきなのが、まず、政治を担っている人たち、次に組織のマネジメントを行う立場の人々でしょう。一般庶民も押し流されるだけでなく、自主的な活動をしなければいけません。
ちなみに、辛卯の年、過去には次のようなことが起きています。
1951年(昭和26年、太平洋戦争が終結して6年後)サンフランシスコ講和会議が開催され、平和条約が締結されるとともに、日米安全保障条約が調印された。日本は被占領状態から解放され、ILO、UNESCOに加盟した。
1891年(明治24年)東京商工会議所が設立された。主役は渋沢栄一。足尾の鉱毒問題が起きた。
1951年、田中はまだ小学生低学年で、明確な記憶はありませんが、終戦直後の混乱はある程度おさまっていたのだと思います。当時の大人全体の努力もあって、経済発展にひた走っていたというか、努力した分だけ企業なり国の成果として実感できた時代でした。現在、失われた十年が二十年となり、努力しても「坂の上には暗雲ばかり」の状況になってしまいました。

ISOが主張するマネジメントシステムは、このような状況でどのように役立つのでしょう。
QMSの世界では、P⇒D⇒C⇒Aというサイクルを推奨していますが、既にサイクルを回している場合にはむしろC⇒A⇒P⇒Dのサイクルで考えた方がよいのです。即ち、現状の分析(Check)を、半年ごとのマネジメントレビューの形でなく、過去に対して長期の視点でレビューするのです。具体的には、マネジメントシステム導入前と導入後の事実を改めて整理し、予定した(狙った)通りにいったこと/いかなかったことの仕分けをすることが重要でしょう。当然その理由を分析することで今後に生かします。

もっと重要なことは、「組織の目的、目標」です。これが適切に設定されていることがQMSの大前提です。「予定した(狙った)通り」という言葉を使いましたが、予定・狙いがなければ、また、予定・狙いがあっても不適切な場合にはマネジメントもへったくれもないのです。

新年、まだ頭の回転がうまくいかないので、中途半端な終わりで失礼いたします。

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