- 2009年5月 8日 10:36
ボランティア活動
若干ネタ切れの感がありますので、今回はマネジメントシステムと無関係な話題です。
田中はこの4月から国立科学博物館(台東区上野公園にあります)で教育ボランティアの活動を始めました。ボランティアには自発的とか、無報酬という、いくつかの原則がある、と研修(3月中に4日間)で教えられました。
実績としては、まだ3日間だけですが、実際に始めてみるとお金には換算できない、新たな発見や驚きに出会うことになります。ボケ防止にもなりますし、いろいろな方にお勧めしたいです。年齢を問わないので、一緒にスタートした仲間も20代から60代まで幅広い層になっています。学生さんも結構います。先輩の中には、20年以上続けていらっしゃる方、80代になってなお、活動されている方等さまざまです。女性の比率が高いのですが、来館者からすれば女性に話しかけられるほうがいいかもしれません。
科博(略称です)はボランティア活動の歴史が長いせいでしょうか、活動全体の管理は標準化されています。しかし、サービス業の要素が高いので、担当者による違い(バラツキ)はあります。これを適切な状態と考えるか、もっと標準化を進めるのがよいのか、意見が分かれるでしょう。
何回も経験していることですが、標準化することで個性を埋没させてしまうと、味気ないサービスになり、顧客満足から遠ざかることになりかねません。特に感じるのは、ファーストフードのお店で紋切り型の説明/問いかけを受けるときです。社会経験の少ない若者が、この通りしゃべればいいのか、この角度で頭を下げるのがベストなのかと信じきってしまう場合が一番まずいと思います。マニュアルを棒読みにすると温かみは全く伝わらずシラケに近い状況になります。
コンサルタントの仕事も標準化しにくい面があります。お客様には標準化だとか、手順の文書化だとか言っている手前、使用すべきツールは揃えますが使用方法はさまざまです。クライアントによって事情が千差万別(大袈裟な表現:過去のクライアントは数百しかありません)ですから当然かもしれません。
業務の標準化も製造業とサービス業では違うのかな?と感じる今日この頃です。
話がだんだん博物館からそれてきました。ボランティア活動における楽しさや充実感については、またの機会とします。
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