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田中 昇次のブログ090406

  • Posted by: 田中 昇次
  • 2009年4月 6日 10:25

9004規格

3月16日にJABの討論会がありました。テーマは<審査を変える~QMS認証の価値向上>でした。
いつもながら、飯塚先生は名調子でした。その中で、お恥ずかしいですが、田中としては初めて聞く話がありました。9000シリーズには、2つのQMSモデルがあり、9001と9004だというお話でした。ここまでは初耳ではありません。

9001規格はあくまでも購入者のための品質保証モデルで、スタート時には二者監査のための基準だったのです......初耳。それが1994年から、第三者認証にも使用してよい、となった......これも初耳。ISOに興味を持ったのは1993年頃からですが、全く知りませんでした。飯塚先生は、だから、9001規格に適合しているだけでQMSがよくなることを期待してはいけない、ともおっしゃいました。

供給者(組織)のための品質マネジメントは、あくまでも9004だ、飯塚先生のご託宣でした。

目から鱗が落ちるというより、金槌で後頭部をガアーーンと殴られた感じでした。これまでお客様(候補を含む)に対しては、「まず9001規格にトライして、ある程度慣れてきたら9004も勉強しましょう。良い点を少しずつ取り入れていけばいいんですよ。9001に慣れるには、早ければ2年くらい運用してから、場合によっては3~4年かかるでしょう。」と、したり顔で説明してきました。「トップマネジメントが本気を出せば、あるいは、本気なんだということを組織内の人たちに認知させればうまくいきます。」「内部監査では規格への適合は気にせず、自分たちが決めた要求事項が満たされているかに焦点を当て、規格への適合/不適合は、認証機関にまかせればいいんですよ。」とも言ってきました。

9004を手掛けなければいけなかったのです。9004をやれば、Output Mattersの問題も発生しないかもしれない......妄想かも知れません。でも、9004はハードルが高いです。9004はすべての利害関係者の要求事項をインプットして製品実現を図らないといけません。複数の利害関係者の利害がバッティングした時、どうすればいいか、かなり悩ましい課題です。矛盾がある規格ではないかとも思います。今年は五月病にかかる前に、四月病を患うことになりました。

やっと恒例の花粉症から解放されたというのに。

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