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2010.2.4 国際規格化に向けた官民の連携始まる

  • Posted by: 岩田美知行
  • 2010年2月 4日 13:45
  • 一般 | 経営

TS3J0140.jpgのサムネール画像 先週の27日に日本経済新聞の朝刊に、経済産業省が日本企業の持つ技術の国際規格化を後押しするとの記事が掲載された。分野としては次世代送電網「スマートグリッド」分野である。太陽光発電関連などで送電網構築に不可欠な26項目の技術を国際機関に提案する方向とのこと。
 地球温暖化対策のためのCO2大幅削減は急務であり、地球の持続的発展の意味からも、自然エネルギーによる発電への移行が世界的な規模で計画されている。しかしながら太陽光、太陽熱、風力等自然を相手とした発電は非常に不安定であり、発電量が一定でない。かつ、太陽光発電、太陽熱発電の場合は、夜間は発電が出来ない。そのため、化石燃料や、原子力で発電された安定的な発電と自然エネルギーで発電した電力をどのように組み合わせて安定供給出来るようにするかが大きな課題となっている。
 そこで注目を浴びているのが「スマートグリッド」である。高度な情報技術を活用して、発電した電気を家庭や地域で調整する技術である。
 日本では、自然エネルギーの活用に関して、実用化された高度な技術をたくさん有している。例えば、ソーラー発電、風力発電機、太陽熱発電機等の発電群、ニッカド電池、リチウム電池、水素電池の電池、NAS電他等の蓄電池群、急速バッテリーチャージャー機、高度なIT技術などである。
 特に期待されているのが、ハイブリッドや、EVカーの普及によって、家庭の車の電池が自然エネルギーの蓄電機として使用される機能と技術にである。
 しかしながら、旧来は日本の省エネ技術は単発の製品で見れば圧倒的に強い競争力を有していながら、国際規格化に対して挑戦的で無かったこともあり、これらを世界市場で勝負するとなると国際規格化を取得され技術に負けてしまうといったことは枚挙にない。
 今回、経産省が官庁としてこれらを積極的に推進していく活動をするとったことは斬新な取り組みであり、日本経済の活性化と新たな産業育成という意味においても喜ばしい限りである。
日本の優秀な技術の国際化を多方面に亘り推進することが望まれるものである。

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