- 2009年8月 9日 19:40
- 一般
最近、局地的な大雨による土砂災害や、河川の増水による災害が続出している。
先月は九州から山口にかけて長期に亘り大雨が降り、土砂災害により多くの人がお亡くなりになられた。
その中でも、私の目に焼きついている災害は山口の福祉施設を襲った土砂並びに水の災害である。施設の一階部分が土砂や岩で覆い尽くされ、施設の利用者が大勢無くなられる惨事となった。原因としては一年の平均降水量の1/3が数日間で降るといった過去にない降水量を、まず第一の原因としてあげられよう。しかしそれ以外にも、福祉施設が建設されていた場所が危険区域に指定されており、併せて河川の改修跡地であり、かつては山から直線的に流れていた箇所を蛇行させる改修工事を行った、その跡地に建てられたといった人為的なものも見過ごせない。
ある部分、自然の地形を人為的に加工を施し利用することは仕方ないものの、危険区域に弱者である福祉施設を建設する以上、行政機関や、施設管理者は危機管理に細心の注意を払うべきであり、事故が起きてから行政機関の指導中であったとの言い訳を聞いた所で意味のない事である。
特に、医療や福祉など弱者を扱う組織においては、環境変化による災害のみならず、地震や、火災、インフルエンザ等を含めた危機管理計画を立て管理することが、災害による損害をコントロールすることとなり組織存続の上からも必要なことであろう。
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