- 2009年8月 2日 20:02
- 情報
先月末にアリコジャパンの保険料決済データが約13万件ほど流失し、本人が知らない間に流失したカードデータが悪用されカードが使用されるといった事件が発覚した。今年の4月には某証券会社の部長代理が約140万件近くの膨大な顧客データを不正に持ち出し、名簿事業者に一部を売却する事件が発覚したばかりである。
今回は、まだ流出原因は特定されていないようであるが、既にそれらのカードデータが不正に使用され被害が大量に出ているといった点において、深刻な事態となっている。
インターネット社会において、ネット通販や、各種の資金決済にカードが用いられており、自分のPCからカード番号を入力すると簡単に資金決済が出来る世の中で、カードは重要な決済手段として社会インフラに組み込まれており、カードデータがどのような経緯で流出したのか、詳細な調査と、関係者の厳格な処罰を行って欲しいものである。
今回の事態は事件が発生してから相当な時間を経ているが、いまだ正確な流失原因の発表がなされていない。システム切り替えのために流したテストデータという説、あるいは某証券と同じく内部の者による持ち出し説、が言われているものの特定できていない。
すでに、インターネット通販はビジネスの一端を担っており、その規模も相当な金額となってきており、大半が決済手段としてカードを採用している実態からすると、同じような事態が他社で生じないという保証もなく、カード決済をしている企業にあっては、今回の事件を他山の石とせず、真摯な対応が求められよう。
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